高校公民(現代社会・政治経済)の
中間テスト・期末テスト・センター試験対策の勉強法


得意な分野、関心のある分野から知識を固め、得意を伸ばすことを優先してもよい

 「現代社会」や「政治・経済」の中のある単元が苦手だったとしても、別の単元で成績を立て直すことは簡単に出来る、学習を積み上げなくても途中から勉強のペースに乗ることができるという特色は、世界史や日本史などの歴史科目においても同じです。一般的に、地歴公民は数学や英語と比べると勉強に取り組みやすい科目と言えるでしょう。

 しかし、たとえば、為替(円高や円安)のしくみが理解できなければ、「プラザ合意」(アメリカの対日貿易赤字を減らすための円高ドル安の誘導材料、1985年に日本は円高不況に陥った)以降の時の為替のからくりはなかなか理解できないかもしれません。

 このように、中学校の社会の学習と違うのは、「単なる暗記」だけではなく、「覚えたことを結びつけて関連付けていく」ことの重要性が高いということです。各単元ごとの範囲は、前の学習内容が理解できなくても、なんとなく覚えることができますが、そこから、各単元ごとに覚えた知識を、他の単元の学習にも関連させていくということ、いわば「点」と「点」を「線」で結ぶことの重要性が増しているということです。

 従って、「現代社会」や「政治・経済」という科目は、知識を積み上げなくても途中から勉強のペースに乗ることができるのが基本とは言っても、各単元ごとに関連していることを把握していきながらの学習の方が学習内容を深く理解することができます。そのため、前の単元で学習した知識を別の単元の学習につなげて生かすまでの思考力が身につくまでには時間がかかります。そのため、苦手な分野ばかりに気を取られ、学習意欲を落としてしまう人も少なくありません。

 したがって、最初は、得意な分野、関心のある分野から知識を固め、その上で、固まった知識を「物事を考える応用力」にまで発展させることで得意を伸ばすことが大切です。苦手な分野に気を取られるのではなく、得意分野の知識をうまく使いこなすことを優先することで、自分に自信を持ち、「今は苦手と思っている部分も少し勉強すれば得意になれるかも」という自信をつけていきながら、学習をすすめていってください。その意味では、受験勉強に関していえば、もくじ通りの順序にこだわらないで興味のある部分から勉強を進めることが実は一番大事なのです。


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目次

はじめに

はじめに-高校公民(現代社会・政治経済)の勉強法
「現代社会」と「政治・経済」は重複して学習可能
センター試験「現代社会」と「倫理・政経」について
高卒認定試験の受験者の場合
現社や政経は楽しくなるし成績も無理なく伸ばせる
地歴公民の中では「理系寄り」の科目?
政治分野の基本は日本国憲法。ただし世界の政治の仕組みも
関心のある分野から知識を固め、得意を伸ばす
「歴史が得意で公民が苦手」な人も、違う視点から教科書を見れば、現代社会や政治経済の勉強にも馴染める
時事問題にも注目!教科書の中身と現実のニュースを関連付けてみよう。
政治経済や現代社会は日々変わるのに、なんで勉強する必要が?という疑問について

特集

政経現社特集:戦後日本の歴史と政治経済の変遷まとめ

政治分野

政治の基礎、国家の分類
市民革命・社会契約説・三権分立
法の支配・自由権と社会権
現在の世界の政治制度(米国・英国)
現在の世界の政治制度(独・仏、中国)
日本国憲法制定の歴史
日本国憲法における三つの基本原理
日本国憲法における平和主義
平和主義と自衛隊
日本国憲法の国民主権と立憲主義
基本的人権(1)法の下の平等と男女平等
基本的人権(2)自由権(精神の自由、経済的自由)
基本的人権(3)自由権(裁判を受ける権利、身体の自由)
基本的人権(4)社会権
基本的人権(5)参政権・請願権
基本的人権(6)新しい権利・幸福追求権
日本の国会のしくみ
衆議院の優越、特別な議決の方法、議員特権
内閣と議院内閣制
行政の仕組みと行政改革
司法と日本の裁判のしくみ
地方自治
選挙と政党
日本の政党政治の歴史
マスコミと民意
国際社会と国際法
国際連合
世界の人権保障
冷戦の歴史と核軍縮

経済分野

資本主義と社会主義と経済思想
経済思想と大きな政府・小さな政府
経済の三大主体-家計・企業・政府
需要と供給
価格決定・独占と寡占・市場の失敗
国民経済計算‐GNP・GDPなど
経済成長率・景気変動・インフレ、デフレ
金融政策
財政政策
財政と国債(日本の借金)
日本の高度成長
中小企業問題
公害・環境問題
環境・エネルギー問題、原発問題
農業・農政問題
消費者問題
労働問題
社会保障
自由貿易と保護貿易
国際収支と為替
IMF・GATT体制、地域統合、南北問題
日本の貿易自由化
EU(ヨーロッパ連合)、TPP

現代社会の分野

青年期(適応機制など)
生命倫理(バイオテクノロジーなど)
環境倫理
家族・地域社会
情報化社会の倫理
異文化理解と国際社会

参考サイト

中学生の社会科の勉強法(外部サイト)

自宅学習のために

インターネットで自宅学習
難関大学の受験対策なら Z会の通信教育

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