高校公民(現代社会・政治経済)の
中間テスト・期末テスト・センター試験対策の勉強法
マスコミと民意
【マスコミ】
・マスコミは、有権者に各政党の動きや政策を分かりやすく伝えることで世論の形成に寄与するが、一方で、マスコミは世論に強い影響を及ぼす事から、特定の団体がマスコミを利用して世論を有利な方向に誘導させようとする「世論操作」の弊害もある。
・一方で、マスコミは、三権分立とは別の「第四権」と称されるように、一般市民の意見にもとづいて、三権(国会・内閣・司法)に対する批判・監視を行う。マスコミの機能が世論の形成につながることで、政府の不正を防止したり、社会的に問題となっている出来事に対して政府が適切な対応を行うように促したりできる。
【マスコミと選挙】
・有権者の投票行動は、マスコミの報道に左右されやすい。そのため、マスコミにはより正確な報道が求められている。マスコミが正確な報道を行うためには、マスコミに対して、憲法で定められた表現の自由などが保障されるとともに、マスコミが報道するために必要な情報が政党や政治家・政府などからなるべく正確に公開されることが大切になる。また、マスコミ側も、表現活動を行うにあたり、有権者の判断や行動を一方向に導くようなことにならないように報道の中身を工夫する必要がある。
ただし、最近ではインターネットでの選挙活動もはじまったため、マスコミからの情報を受け取るだけでなく、有権者と政治家が直接インターネットを介して政策について考えたり意見を伝えたりするなど、マスコミとは別の形で有権者が情報を得やすくなることが期待されています。しかしながら、インターネットの情報も「一つの視点」を切り取っただけにしか過ぎない点では既存のマスコミと同じですので、その点を留意しながら情報に接することも大切になる。
【政治的無関心】
・最近は政治的に無関心の人が増えているといわれ、政治的無関心は、特に「脱政治的態度」「無政治的態度」「反政治的態度」に分類されています。
・また、政治的知識や政治参加の機会がない場合の「伝統的無関心」と、政治に対する無力感で政治に冷淡な態度を取ったり特定の支持政党を持たないためどの政党に入れて良いかわからないので無関心になる「現代的無関心」とに分けられている。
・政治的知識や政治参加の機会がある日本での政治的無関心は、後者の「現代的無関心」に分類される。投票率の低下も深刻になっており、このため、当日に投票できない人のための不在者投票の制度が導入されました。不在者投票の制度は、投票日にレジャーや旅行などの用事があるなどの簡単な理由でも活用できるため、かなり多くの人が活用しています。ただ、それでも投票に行かないケースが後を絶たないため、政治的無関心による投票率の低下はやはり深刻な問題です。特に若者の政治的無関心の傾向が強く、そのため各政党が若者向けではなく高齢者向けの政策に偏りがちになる問題も指摘されています。
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