高校公民(現代社会・政治経済)の
中間テスト・期末テスト・センター試験対策の勉強法


冷戦の歴史と核軍縮

・第二次世界大戦終結と同時に、世界はアメリカとソ連を中心にした東西冷戦の時代に突入。資本主義体制(西側)と社会主義体制(東側)との間で対立が続くようになった。冷戦の歴史は、冷戦開始の時と冷戦終了の時の会談の名前から、「ヤルタからマルタへ」と呼ばれています。

1945年2月→「ヤルタ会談」で第二次世界大戦が終結したあとの戦後処理等について話し合った。
・これ以降、ヨーロッパを東西に分断し、東側はソ連、西側はアメリカが中心とした体制へ(ドイツの分断もこの流れで起きた)。北大西洋条約機構とワルシャワ条約機構という形をとったこの対立。資本主義体制は社会主義拡大に対抗して「封じ込め政策」を行ったのはこの1940年代後半。そしt、え資本主義体制と社会主義体制が分かれることになった国境線をイギリスのチャーチル首相は「鉄のカーテン」と表現。

1950年→朝鮮戦争。後に北緯38度線を境目に韓国(西側)と北朝鮮(東側)が分断されることになる。

1955年→アジア・アフリカ会議(バンドン会議)。西側にも東側にも味方しない「第三世界」として、当時発展途上国だったアジアやアフリカのほとんどの国が参加。

1956年→ソ連がスターリン氏からフルシチョフ氏に指導者を交代。緊張がやや和らぐ平和共存政策へ。(しかし、ソ連の融和的態度に、同じ東側の中国が反発。中ソ対立を招くことにもなった。そして、中国では後の1960年代に文化大革命が起きる。)

1960年→「アフリカの年」。多くのアフリカ諸国が独立国となり、「第三世界」の存在感が高まる。

1962年→キューバ危機。アメリカの近くにあるキューバはソ連側(東側)の体制だった。そこに核ミサイル基地の建設という話が出てきたので、アメリカのケネディ大統領がソ連に対して抗議。その後、ソ連はアメリカの主張を受け入れ、キューバからの撤退を開始したことで危機が回避された。

1965年→ベトナム戦争。ベトナムは社会主義国の北ベトナムと資本主義国の南ベトナムに分裂していた。そこで起きた戦争がベトナム戦争。この戦争は長期化し、1975年まで10年間も続いた。

1980年→モスクワオリンピック。前年のソ連軍のアフガニスタン派遣にアメリカなどの西側諸国が抵抗し、モスクワオリンピックをボイコットした。

1985年→ソ連のゴルバチョフ書記長の就任。新思考外交が行われ、東西対立は緩やかになったが、このときソ連が支配下においていた東ヨーロッパ諸国の支配権を緩めることも方針として打ち出されたことが、後の東欧の民主化、そして1991年のソ連崩壊につながる。

1989年→マルタ会談。ゴルバチョフ氏とアメリカのブッシュ(父)大統領が東西冷戦の終結を宣言。

【核軍縮のうごき】

1963年→部分的核実験禁止条約(PTBT)。これにより、地下実験以外の核実験が禁止。(ただし、爆発を伴う核実験をすべて禁止するには至らない。爆発を伴う核実験の禁止は、包括的核実験禁止条約(CTBT)が国連総会で採択される1996年まで待つことになる。)

1968年→核拡散防止条約(NPT)が採択。現在核兵器を持っていない国は、核兵器を持つことができない。米ソ英仏中の5カ国にだけ核兵器の保有を認め、それ以外に核兵器を持っている疑いのある国は、IAEA(国際原子力機関)が、核査察を行う。NPT体制は今でも核軍縮のための交渉の基礎となっている。

1972年→第1回戦略兵器制限条約(SALT‐T)。米ソが所有することができる核ミサイルの上限を決めた。後の1979年には第2回戦略兵器制限条約(SALT‐U)も結ばれた。

1987年→米ソの間でINF(中距離核戦力)全廃条約締結。SALTの時の「上限」を決めるやり方ではなく、米ソが持つ中距離核兵器を全て撤廃するとする条約という点では画期的だった。


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目次

はじめに

はじめに-高校公民(現代社会・政治経済)の勉強法
「現代社会」と「政治・経済」は重複して学習可能
センター試験「現代社会」と「倫理・政経」について
高卒認定試験の受験者の場合
現社や政経は楽しくなるし成績も無理なく伸ばせる
地歴公民の中では「理系寄り」の科目?
政治分野の基本は日本国憲法。ただし世界の政治の仕組みも
関心のある分野から知識を固め、得意を伸ばす
「歴史が得意で公民が苦手」な人も、違う視点から教科書を見れば、現代社会や政治経済の勉強にも馴染める
時事問題にも注目!教科書の中身と現実のニュースを関連付けてみよう。
政治経済や現代社会は日々変わるのに、なんで勉強する必要が?という疑問について

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