高校公民(現代社会・政治経済)の
中間テスト・期末テスト・センター試験対策の勉強法


政治の基礎、国家の分類

 「政治」という言葉を聞いて、なんとなく意味が理解できていても、具体的に「政治って何だろうか」と問われると、その答えを説明することができない人が多いと思います。政治とは、一言で言ってしまうと、「集団の中での様々な利害関係の調整の機能」ということですが、わかりやすく言うと、集団の中での意見の対立などを解決していく作用のことです。

 ただし、現代の日本のように、民主主義の国家だけとは限りません。国のリーダーがどのように国を支配していたのかということ、そして国家がどのような形で作られることで国民の理解を調整しているのかということ、これらは、歴史を見ていても、あるいは現代の日本と外国との統治機構の違いなどから見ていても、多種多様なものです。

【国のリーダーがどのように国を支配するのか】
・伝統的支配→昔からの伝統や慣習によって権威づけられたもの
・カリスマ的支配→予言や占い、宗教的価値観など、畏敬に基づく支配
・合法的支配→現代の先進国のように、制定された法律に基づく支配

※上記の支配体系はマックス=ウェーバーによる分類法。

【国家がどのような形で作られることで国民の理解を調整しているのか】

・王権神授説→国家は神によって作られ、神から統治権を与えられたとする国王が国を統治するという考え。
・社会契約説→国家は自然権をもつ各人の自由意思に基づいて作られ、政府は、人々からの委託で国の統治にあたる。
・国家制服説→国家は、有力階級(一部の特権階級)が、その他の人々を支配することで権力を保持しているとする。

【一元的国家と多元的国家】
※一元的国家とは、国家という組織が唯一絶対の社会としているのに対し、多元的国家というのは、国家という組織の中にいる人々の多様性を前提としてそれらを統制していく機能を果たすという考え方。すなわち、一元的国家という考え方の場合は人々の多様性を前提としていない、国家という組織が唯一絶対の社会でその中に画一的な人々がいると考えるのに対して、多元的国家というのは、人々の多様性を前提として、その多様性の中で人々をまとめていくのが国家権力の役目だとする考え方です。

【主権とは】

・「国家権力そのもの」=国家が作った法律やルールを、その領域の国民に従わせる
・「国家権力の最高独立性」=ある国で決めた方針には、他の国からの干渉を受けることはない(外国からの内政干渉を受けないということ)。
・「国政における最高決定権」=国の法律などの規範、ルールを最終的に決定して作成するということ


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目次

はじめに

はじめに-高校公民(現代社会・政治経済)の勉強法
「現代社会」と「政治・経済」は重複して学習可能
センター試験「現代社会」と「倫理・政経」について
高卒認定試験の受験者の場合
現社や政経は楽しくなるし成績も無理なく伸ばせる
地歴公民の中では「理系寄り」の科目?
政治分野の基本は日本国憲法。ただし世界の政治の仕組みも
関心のある分野から知識を固め、得意を伸ばす
「歴史が得意で公民が苦手」な人も、違う視点から教科書を見れば、現代社会や政治経済の勉強にも馴染める
時事問題にも注目!教科書の中身と現実のニュースを関連付けてみよう。
政治経済や現代社会は日々変わるのに、なんで勉強する必要が?という疑問について

特集

政経現社特集:戦後日本の歴史と政治経済の変遷まとめ

政治分野

政治の基礎、国家の分類
市民革命・社会契約説・三権分立
法の支配・自由権と社会権
現在の世界の政治制度(米国・英国)
現在の世界の政治制度(独・仏、中国)
日本国憲法制定の歴史
日本国憲法における三つの基本原理
日本国憲法における平和主義
平和主義と自衛隊
日本国憲法の国民主権と立憲主義
基本的人権(1)法の下の平等と男女平等
基本的人権(2)自由権(精神の自由、経済的自由)
基本的人権(3)自由権(裁判を受ける権利、身体の自由)
基本的人権(4)社会権
基本的人権(5)参政権・請願権
基本的人権(6)新しい権利・幸福追求権
日本の国会のしくみ
衆議院の優越、特別な議決の方法、議員特権
内閣と議院内閣制
行政の仕組みと行政改革
司法と日本の裁判のしくみ
地方自治
選挙と政党
日本の政党政治の歴史
マスコミと民意
国際社会と国際法
国際連合
世界の人権保障
冷戦の歴史と核軍縮

経済分野

資本主義と社会主義と経済思想
経済思想と大きな政府・小さな政府
経済の三大主体-家計・企業・政府
需要と供給
価格決定・独占と寡占・市場の失敗
国民経済計算‐GNP・GDPなど
経済成長率・景気変動・インフレ、デフレ
金融政策
財政政策
財政と国債(日本の借金)
日本の高度成長
中小企業問題
公害・環境問題
環境・エネルギー問題、原発問題
農業・農政問題
消費者問題
労働問題
社会保障
自由貿易と保護貿易
国際収支と為替
IMF・GATT体制、地域統合、南北問題
日本の貿易自由化
EU(ヨーロッパ連合)、TPP

現代社会の分野

青年期(適応機制など)
生命倫理(バイオテクノロジーなど)
環境倫理
家族・地域社会
情報化社会の倫理
異文化理解と国際社会

参考サイト

中学生の社会科の勉強法(外部サイト)

自宅学習のために

インターネットで自宅学習
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