高校公民(現代社会・政治経済)の
中間テスト・期末テスト・センター試験対策の勉強法


世界の人権保障

 世界では、国際的に人権を保障していく枠組みもある一方、地域紛争などの問題が未だ解決されていないケースも多くあり、それらに対応するために国際連合が専門機関を設けて対策に取り組んでいたりします。平和な世界を実現するまでには、未だ課題が山積しています。

【国際連合(国連)の動き】
(1948)世界人権宣言
→その後の国際社会で生かされることになる宣言。今でも世界の中の大切なルールであり、最近だと、EU加盟国によって議論された「欧州憲法」の中にもこの世界人権宣言が含まれている。

(1966採択)国際人権規約
→世界人権宣言を具現化した規約。基本的には日本もこの規約を批准(1978年)しているが、この中身の一部について、日本は国際人権規約を批准していない部分がある。中等教育の無償化は2012年9月11日にようやく受諾。なお、死刑廃止を定めている部分は日本は認めていない。日本で死刑を廃止すべきかどうかという議論があるが、その問題について考える上で重要な規約といえる。

【国際人権規約の中の2つの規約】

○経済的・社会的および文化的権利(A規約)→主に社会権について書かれている
・日本は、祝祭日の給与と公務員のスト権を留保して批准。
・中等教育の無償化は2012年9月11日にようやく受諾

○市民的及び政治的権利に関する国際規約(B規約)→主に自由権について書かれている
・個人が人権侵害を人権委員会に申し立てる「第1議定書」と、死刑制度の廃止の「第2議定書」について日本は批准していない。

※日本国憲法で定められている自由権・社会権と、国際人権規約の中の2つの規約とを見比べて勉強してみよう。

【国連の専門機関】
・前のページでも説明したとおり、経済社会理事会の下部組織として多くの専門機関がつくられました。その中で、人権にかかわる活動を行っている団体を列挙します。

・UNICEF(ユニセフ・国連児童基金)
→世界中から募金を集め、貧困地の子どもたちを救済する機関。1965年にはノーベル平和賞を受賞した。
・UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)
→この機関で活躍した日本人として、緒方貞子さんが有名。難民の保護、救済を行う機関。
・WHO(世界保健機関)
→国際的な感染症の防止のほか、医療の改善、福祉の充実に取り組む機関。
・IAEA(国際原子力機関)
→核兵器開発の疑いがある国に査察を行うほか、原発事故の処理などにも取り組む機関。


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目次

はじめに

はじめに-高校公民(現代社会・政治経済)の勉強法
「現代社会」と「政治・経済」は重複して学習可能
センター試験「現代社会」と「倫理・政経」について
高卒認定試験の受験者の場合
現社や政経は楽しくなるし成績も無理なく伸ばせる
地歴公民の中では「理系寄り」の科目?
政治分野の基本は日本国憲法。ただし世界の政治の仕組みも
関心のある分野から知識を固め、得意を伸ばす
「歴史が得意で公民が苦手」な人も、違う視点から教科書を見れば、現代社会や政治経済の勉強にも馴染める
時事問題にも注目!教科書の中身と現実のニュースを関連付けてみよう。
政治経済や現代社会は日々変わるのに、なんで勉強する必要が?という疑問について

特集

政経現社特集:戦後日本の歴史と政治経済の変遷まとめ

政治分野

政治の基礎、国家の分類
市民革命・社会契約説・三権分立
法の支配・自由権と社会権
現在の世界の政治制度(米国・英国)
現在の世界の政治制度(独・仏、中国)
日本国憲法制定の歴史
日本国憲法における三つの基本原理
日本国憲法における平和主義
平和主義と自衛隊
日本国憲法の国民主権と立憲主義
基本的人権(1)法の下の平等と男女平等
基本的人権(2)自由権(精神の自由、経済的自由)
基本的人権(3)自由権(裁判を受ける権利、身体の自由)
基本的人権(4)社会権
基本的人権(5)参政権・請願権
基本的人権(6)新しい権利・幸福追求権
日本の国会のしくみ
衆議院の優越、特別な議決の方法、議員特権
内閣と議院内閣制
行政の仕組みと行政改革
司法と日本の裁判のしくみ
地方自治
選挙と政党
日本の政党政治の歴史
マスコミと民意
国際社会と国際法
国際連合
世界の人権保障
冷戦の歴史と核軍縮

経済分野

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経済思想と大きな政府・小さな政府
経済の三大主体-家計・企業・政府
需要と供給
価格決定・独占と寡占・市場の失敗
国民経済計算‐GNP・GDPなど
経済成長率・景気変動・インフレ、デフレ
金融政策
財政政策
財政と国債(日本の借金)
日本の高度成長
中小企業問題
公害・環境問題
環境・エネルギー問題、原発問題
農業・農政問題
消費者問題
労働問題
社会保障
自由貿易と保護貿易
国際収支と為替
IMF・GATT体制、地域統合、南北問題
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現代社会の分野

青年期(適応機制など)
生命倫理(バイオテクノロジーなど)
環境倫理
家族・地域社会
情報化社会の倫理
異文化理解と国際社会

参考サイト

中学生の社会科の勉強法(外部サイト)

自宅学習のために

インターネットで自宅学習
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