高校公民(現代社会・政治経済)の
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自由貿易と保護貿易、国際収支と為替
【国際分業】
・垂直的分業→先進国と途上国との間の貿易。先進国が工業、途上国が農業を主産業とした上で貿易を行うということ。
・水平的分業→先進国と先進国との貿易のこと。ブロック経済化が緩和された第二次大戦後に盛んになる。先進国同士の貿易なので、やはり工業製品のやり取りが中心になる。
※ただし、垂直的分業のような考え方は南北問題などの諸問題を抱え、水平的分業のような考え方は、同じ製品を主産業とする先進国同士の貿易摩擦などの課題を抱える。
・分業の利益→アダム=スミス、リカードなどがこの考えかたを取っている。すなわち、個々の人に適正に才能を生かす機会を与えることで分業化をはかり、生産の能率をあげるということ。自由貿易が前提となる。
【自由貿易と保護貿易】
・自由貿易→イギリスのリカード「比較生産費説」が代表的。国家や政府が貿易に関してあまり介入しない方が経済活性化につながるという考え。
(比較生産費説)
A国では労働人口170人として、従来80人でジャム1単位生産、缶詰90人で1単位の生産を行っていた。B国では労働人口220人として、従来120人でジャム1単位を生産、100人で缶詰1単位の生産を行っていた。これを各々の国が得意な生産物だけを生産すると下図のようになる。
この図によれば、今までA国とB国で合わせてジャム2単位、缶詰2単位しかできなかったのが、分業すればジャムは2.125単位、缶詰は2.2単位生産できる。効率よく多くのものを作ることができるので、あとは自由貿易で2つの国が連携して、製品を両国に行き渡らせればそれで十分、という考え方。
・保護貿易→自由貿易とは逆の立場を取る。ドイツのリスト「経済発展段階説」が代表的。
たとえば、国内の自動車産業を保護育成するために、外国からの輸入車に関税をかけるなどが保護貿易の考え方である。
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