高校公民(現代社会・政治経済)の
中間テスト・期末テスト・センター試験対策の勉強法


需要と供給

【価格の自動調整機能】

 企業は財やサービスを売ることで利益を得ていますが、下で説明するように価格というものは市場の自由な競争があれば自動的に適正な水準に調整されると、基本的には考えられている。この原理を市場原理と呼ぶ。
 市場原理における個々人や企業の自由な競争の下では、需要と供給のバランスによって価格が安定するとして、それを「神の見えざる手」と表現したのがアダム=スミスである。

 アダム=スミスの考えに近い立場を取れば、政府は経済活動に干渉しない「レッセ=フェール」という自由放任主義政策をとることになる。ただしこれだけでは現実には弊害もあるので、現実の経済では次のページに説明する「管理価格」が設定されることもあります。

【需要と供給】

 市場原理の下では、商品の価格は需要曲線と供給曲線で決まります。
 需要曲線と供給曲線の交点の縦軸は価格、横軸は取引量を示す事になります。交点のときは市場原理に基づいて価格と取引量が決まっており、このときの価格と取引量を均衡価格、均衡取引量とよびます。


 なお、ある商品が流行して人気が出た場合、需要が高まるので、需要曲線は右にシフトします。そうすると、取引量は大きくなり、価格が高くなります。逆にある商品が売れなくなってしまうと、需要が小さくなり、需要曲線が左にシフトするので、価格の下落と取引量の減少がみられます。(下図1)

 また、ある商品を企業が多くつくって店に並べるなどのこと(供給をふやすこと)をして、それでも需要が伸びない(人気が出ない)場合は、供給曲線は右にシフトし、取引量が増えても価格は下落します。逆に、企業が商品の供給を減らすと、供給曲線が左にシフトするので、価格の上昇と取引量の減少がみられます。(下図2)


「価格弾力性」=価格の弾力性が大きいほど、価格の変化に対する取引数量の変化は大きくなる。
(価格弾力性)=(取引量の増減分)÷(価格の増減分)


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目次

はじめに

はじめに-高校公民(現代社会・政治経済)の勉強法
「現代社会」と「政治・経済」は重複して学習可能
センター試験「現代社会」と「倫理・政経」について
高卒認定試験の受験者の場合
現社や政経は楽しくなるし成績も無理なく伸ばせる
地歴公民の中では「理系寄り」の科目?
政治分野の基本は日本国憲法。ただし世界の政治の仕組みも
関心のある分野から知識を固め、得意を伸ばす
「歴史が得意で公民が苦手」な人も、違う視点から教科書を見れば、現代社会や政治経済の勉強にも馴染める
時事問題にも注目!教科書の中身と現実のニュースを関連付けてみよう。
政治経済や現代社会は日々変わるのに、なんで勉強する必要が?という疑問について

特集

政経現社特集:戦後日本の歴史と政治経済の変遷まとめ

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現在の世界の政治制度(独・仏、中国)
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日本国憲法における三つの基本原理
日本国憲法における平和主義
平和主義と自衛隊
日本国憲法の国民主権と立憲主義
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基本的人権(2)自由権(精神の自由、経済的自由)
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基本的人権(4)社会権
基本的人権(5)参政権・請願権
基本的人権(6)新しい権利・幸福追求権
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経済の三大主体-家計・企業・政府
需要と供給
価格決定・独占と寡占・市場の失敗
国民経済計算‐GNP・GDPなど
経済成長率・景気変動・インフレ、デフレ
金融政策
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青年期(適応機制など)
生命倫理(バイオテクノロジーなど)
環境倫理
家族・地域社会
情報化社会の倫理
異文化理解と国際社会

参考サイト

中学生の社会科の勉強法(外部サイト)

自宅学習のために

インターネットで自宅学習
難関大学の受験対策なら Z会の通信教育

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