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国際社会と国際法
世界には200くらいの主権国家があり、建前の上では各国が平等な立場で国際社会を形成しています。
このような国際社会の原型は、「三十年戦争」終結時のウェストファリア会議以後、形成されました。
※ウェストファリア会議(1648年)→主権国家を構成要素とする国際社会の成立を確認した会議。
なお、この三十年戦争の最中、グロチウスが「戦争と平和の法」を著した結果、これが国際法の基本的な考え方の基礎となった。無理やりな方法で他国に対して自国のいうことを聞かせるというのではなく、主権国家としての国々が、各々平等な立場であることを前提にして、その上で国際社会における法律(国際法)に基づいて国家間の紛争を解決していこうとする考え方です。
主権国家→一定の領域の中の人や物に対して他国の支配や干渉を受けない、自国の判断に基づいて行動できる権利をもつ国家。
【カント「永久平和のために」】
1795年、ドイツのカントが「永久平和のために」を著す。
1、常備軍は時とともに全て廃止しなければならない→今でも実現には至っていない
2、自由な諸国家の連盟組織が必要→後の国際連盟、国際連合の考え方に生かされる
【国際法の分類】
成文国際法→条約など、複数の国の間で守るために作られる成文法。
慣習国際法→文章に書かれているわけではないが、慣習的これまで各国が守ってきたルール
【勢力均衡と集団安全保障】
・勢力均衡→バランス・オブ・パワーともよばれ、軍事的に勢力が拮抗することで、平和が保たれている状態。
(例)19世紀のヨーロッパ
イギリスはフランス、ロシアと「三国協商」を結び、ドイツはオーストリア、イタリアと「三国同盟」を結んだ。イギリスとドイツが周辺の協力国と同盟を結んでいることで勢力均衡が保たれていた。しかし、結果的に、20世紀に入って、第一次大戦が発生した。そしてその主な原因は、勢力均衡政策に基づく同盟関係だった。
・集団安全保障→対立するかしないかは関係なく、すべての国家の関係国が参加して相互に平和的な安全保障政策に協調していく考え。
(例)国際連盟(戦前)→国際連合(戦後)。
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