【政経現社特集】戦後日本の歴史と
政治経済の変遷まとめ
特集:戦後日本の歴史と政治経済の変遷まとめ:(1993〜1996)平成不況、新党ブーム、阪神淡路大震災
【新党ブームと「非自民」政権】
1993年の衆院選では、日本新党の細川氏が首相になり、自民党は結党してから初めて野党になりました。ちなみに、このときは自民党だけでなく対立していた社会党も議席を減らし、新生党(55議席)、新党さきがけ(13議席)、日本新党(35議席)といった「新党」が大きく勢力を伸ばしました。
なお、以下の3名の首相は、自民党議員ではない政治家が首相を務めたという点で有名です。ただしこれらの首相の時代でも、国会の第一党が自民党であることに変わりはありませんでした。国会の第一党が別の政党に変わって政権交代した事例は2009年の鳩山政権(民主党)がはじめてということになります。
・「非自民」政権(自民党が野党だった時代)
第79代 細川護煕 1993年8月9日〜1994年4月28日
第80代 羽田孜 1994年4月28日〜1994年6月30日
・社会党と自民党との連立
第81代 村山富市 1994年6月30日〜1996年1月11日
なお、阪神淡路大震災のときは村山富市首相でした。震災対応への批判のみならず、不況も重なって政権運営が厳しくなっていった時代でもあります。また、社会的にも経済的にも不安定になった事で、新興宗教が台頭しました。そしてある宗教が多くの人の命をうばう事件を起こす事態になりました。このとき、宗教団体が事件を起こす可能性があるならそれを抑制することが必要という議論も出ましたが、宗教団体の行為を規制するということについては、憲法の基本的人権の中の自由権としての「信教の自由」(憲法20条)の問題もあって、簡単に結論を出すことは難しい問題でもあります。
【平成不況】
日本は、1990年代初めまでバブル経済でしたが、今度は
バブル崩壊の後遺症で苦しむ事になりました。たとえば、金融機関は大量の不良債権を抱えることになり、企業に貸したお金が返ってこなかったり、お金を貸すときの担保としていた資産の価値の低下に悩まされる事になりました。こうして、大量の不良債権などが生じて、経営が破綻し倒産する金融機関も出現し、金融不安が広まりました。
また、銀行では自己資本比率が低下したことから新たな貸し出しに慎重になったため貸し渋りや貸し剥がしという事態もおこり、中小企業の経営も行き詰るケースが多くなりました。また、1998年には有名な証券会社が破たんしたことで、平成不況の深刻さが改めて浮き彫りになりました。
|
|
|
※当サイトの情報を参考にしたことにより何らかの損害等が発生した場合でも、当サイトでは責任は負うことができませんので、最終的な判断は閲覧者の皆様ご自身の責任でお願いします。
(c)高校公民(現代社会・政治経済)の中間テスト・期末テスト・センター試験対策の勉強法